継承

Last Updated: 2023年9月30日By

去年、ここの栽培場にサボテンが好きな人が訪ねてきた。
自分がその人にどのぐらい栽培して楽しんでいるの?って聞いたら6,7年栽培して楽しんでいるとの答えだった。
一般的に呼ばれているサボテン好きなアマチュアという人だと知った。
その人は、ここでの栽培品種、栽培の仕方、手法などが全く違うのに驚いていた。
植え替え、実生、(種から蒔くこと)、水やり、肥料、置く場所などに考え方が一変し様子。
そのアマチュアの人は、ここでするサボテンの接ぎ木にも関心をもって自分でもしたいと言って一生懸命に習得を試みた。
傍から見てほんとうに好きなんだと感じた。
その人は、今までサボテン、多肉植物のなかでも塊根(根が太く、大きくなったりするもの)を育てていたから意外にも他のサボテンをあまり知らなかった。そこでこれは、ここが特徴、この属は伝統的に趣味可家の人達に好まれ続けてきたものとか接ぎ木よる可能性への不思議さなどなどをここに來る度に教えてあげた。もちろん自分が知る限りの範囲で。
そのアマチュアの人が面白いことを言った、それは僕よりも5倍以上知っていると。それを聞いて自分の返答は、自分にサボテンに関する知識を教えた人は、自分の5倍以上しっていたと。思わずその人が要ったのは、自分はサボテンを栽培して6年、それの5倍で30年、その5倍は…..
ハ~と溜息。決して自分はサボテンに関する知識が特別に高くはない。先代の人達から見れば足元にも及ばない。
自分はサボテンに関して二代目、よく親父に言われてことは、親父は2,000品種は知っている、おまえの頭ではせいぜい500~600種類覚えればいいだろうと。実際にその通り。今から1,000種も覚える気はまったくない。花屋も営んでいるから一般的な園芸品種、切り花の品種も知らなくてはならない。だからサボテンの品種の数の競い合いは避けたい。
自分にとってアマチュアの人と会って、あれこれと交代でサボテンの植え替え、接ぎ木、種蒔きなどをしていると、その人がとっても楽しそうに作業をする。趣味としての時間が充実して満足した様子。それを見て感じたことは、サボテンという一見して避けたい植物でも興味を持つ人がいるんだと教えられた。自分のサボテンなどの知識は先人の人の5分の1だけれど、それを上手く書き残し伝えていくことが必要なんだと教えられた。一代前の人達には、現在のようなコンピュータを使って記録さす方法がなかった。写真を撮るにしてもカメラしかなかった時代に海外から入ったサボテンなどの品種に和名を付け国内で統一をしてきた。
今、落ち着いて考えれば大変なことだった思う。今は、ちょっとしたことでも知りたいことをネットで検索すれば瞬く間に調べることができる。サボテンに関する小雑誌などが必要ないとも言える。とても便利で費用がかからない。
これらを踏まえて自分がすべきことは何だろう?と考えたときに先代の人達から教えられれたことを記録に残していくことが役割ではないのかと。ここの栽培を接ぐ後継者は将来いないかも知れないが、どこかの地区で誰かが受け継いでくれたらという思いがある。
誰かに自分が知り得る知識を伝えて継承して欲しいと考えている。記載していくのは、ほんとうは面倒かな思うが、先代の人達のことを思い浮かべれば頑張れる…..と思う。

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