日本には、よくはっきりとした四季があると言われている。
今日、園芸店などで目にする植物の多くは、日本以外の異なった国で、異なった環境で自生したもの。
その中には日本のような冬がない環境、例えば観葉植物、ラン、亜熱帯性植物など。
それとは逆に寒さに強い高山植物、日本のように梅雨期がな植物というよに日本の四季を通して素直に育つ植物は少ない。
かと言って実際には多種多様な植物を生産者が栽培して市場に出荷している。
それを可能にできるひとつの考え方として日本の四季を最大限に利用しているからだと考える。
亜熱帯性の植物は、初夏から晩秋のころまでならその自生地と同じ環境の期間となる、バラなどのように高温多湿が苦手なたぐいは春から夏の手前までと秋のお彼岸ごろから晩秋までの期間に管理して成長を可能出来得る。
このように四季があるということは、日本以外での自生地を持つ植物でもどこかの季節に該当できる期間があるということになる。
逆に該当しない時期は、暖房をいれたり夏の強い陽ざしを和らげるために寒冷紗をかぶせて気温を下げる、風通しをよくする、夏の暑さの前あたりに標高500メートル以上の栽培地に移動をさせるなどして対応している。
大切なのは、栽培する植物の最適な環境は日本の四季のなかでいつの期間なのか？その植物がもっとも苦手とするのはいつの時期なのか？を知る事。それは園芸品種ばかりではない。野菜も時期がある、その他の農作物にも当然に適した時期がある。
日本の四季、それを掘り下げて考えれば日本以外で自生したもの多くがあてはまることになる。
サボテン、多肉植物も当然に日本の四季の中で好む時期、季節があるから栽培出来得る。
多くの生産者は、育てるものの時期を肌で感じとっていると思う。
一年間の暦は、ある意味目安であって季節を肌で感じ取る力が栽培の大きな力となる。
季節は毎年に同じように思えるが、実際にはそうでもない。
肌で感じ取れる感覚は大切だと思う。